押し花に適した花、適さない花は?

さて、前回の記事で、押し花加工にオススメの草花をいくつかリストアップしました。実は、草花の種類によって、押し花加工がしやすいものとしにくいものとがあるんです。今回は、その特徴や見分け方を説明します。

まず、きれいな押し花を作るにはコツがあります。それは「水分を1秒でも早く抜ききること」。

草花は押し花加工の最中にも徐々に劣化していきます。水分を抜くのに時間がかかれば、その間に色は褪せ、細胞はどんどん古くなっていく。だから1秒でも早く水分を抜いてあげることが大切で、劣化する前に乾燥させてしまえばきれいな押し花が出来上がる、ということになります。

これを裏返すと、「水分が抜けやすい花」が押し花向きだということになりますね。

野の草花

例えば野の草花。幼いころの記憶にありませんか?摘んでしまうとあっという間に萎れてしまう、小さな草や花。つまりこれは、「水分が抜けやすい」ということの証です。

逆に、水分がなかなか抜けない花もあります。例えば、国花である菊の花はその筆頭だといえましょう。

菊の花

菊の花はお墓参りにも重宝される花ですが、これは、日本における国花=最高位の花であることと、水分をためる力が強く頻繁な水遣りが必要ないためだという説があります。菊は小さい花がたくさん集まって一つの花姿を形成していますが、この小さい花それぞれが水分を保つ力に長けているため、菊の水分はなかなか抜け切りません。押し花作り専用の道具が無ければ太刀打ちできない、難易度「最高クラス」の花だといえるでしょう。こういった花は、押し花にしにくい花だといえます。

つまり、「萎れやすいかどうか」が、押し花にしやすいか、あるいはしにくいかの見極めに役立つのです。お花屋さんの高級なお花より、身近な草花のほうが押し花にしやすいというのは、経済的に楽しめてうれしいものですね。