押し花の特徴①「押し花は乾燥している」

さて、さっそく押し花づくり……と意気込むその前に。はじめに、押し花とは何かを多角的に知っておきましょう。押し花ができる仕組みを理解しておくことで、各作業工程で大切なことは何かがきっと見えてくるはずです。そのためにまず、押し花の状態をじっくり観察してみることにします。

完成した押し花は「乾燥している」
押し花の大きな特徴のひとつとして、「乾燥していること」が挙げられます。乾燥が不十分な押し花は押し花とは呼べません。乾燥しきってこその「押し花」なのです。

これに対し、生花は生き物の当然の姿として水分をため込んでいます。だからこそ、水が切れれば萎れてしまうし、時には枯れ、時には腐ってしまうのです。水を必要とする生き物の生には必ず終わりがあるものなのですね。

そこで逆転の発想です。

生花から水を抜ききってしまうことで、花を不老不死に近い存在にしてしまう。花を乾燥させるという点では、ドライフラワーとも似ています。野菜や果物、あるいは魚や肉を乾燥させて長期間とっておくための「保存食」や、エジプトの「ミイラ」なども、似たような発想だと言えるでしょうか。

水分を抜くことによって、長く存在できるようになる。これが押し花の大きな特徴のひとつになります。

押し花を作る

つまり裏返せば、押し花づくりには「水分を抜く作業」が必要になる、ということ。次回、二つ目の特徴をご紹介いたしましょう。押し花づくりに必要な工程が見えてきますよ。