押し花の特徴② 「押し花は薄く平面状に仕上がっている」

さて、前回、押し花の特徴の一つとして「乾いている」ことを挙げ、詳しくご紹介いたしました。今回は二つ目の特徴に目を向けてみましょう。

もう一つの押し花の特徴、それは「薄くて平面状であること」が挙げられます。

前回、押し花づくりには「水分を抜く作業」が必要になるとまとめました。ところが水分を抜くと、物には「縮む」という性質があります。「干し大根」然り、「うっかり洗ってしまったセーター」然り。程度の差はあれど、乾燥の際に「縮む」という過程は避けられないものなのです。

この縮みを防ぐために、押し花は「押す」つまり「本などに挟んで重しをかけて」作ります。

 

クローバーの押し花

クローバーの押し花

 

重みが加えられるために縮むことが許されず、結果として薄く平面状に仕上がるのです。その薄さは、もとの花の種類にもよりますが、0.5ミリから5ミリ程度が一般的でしょうか。

生花が3Dなら押し花は2D。ペラペラの、まるで紙に描かれた絵のような存在というわけです。実はここに、押し花の長期保存を可能にするもうひとつの理由が隠れています。

唐突ながら、同じように薄いポテトチップスを例にとって説明してみましょう。押し花もポテトチップスも、薄くて乾燥しているところは共通しています。どちらも非常に壊れやすく、扱いには十分な注意が必要です。

そんなポテトチップスですから、袋には空気がパンパンに入っていて、常に衝撃から守られています。もしも押し花が3Dであったなら、同じようにしてケースなどに入れ衝撃から守る必要があるでしょう。ところが押し花は平面状ですから、本などに挟んだり、台紙に貼り付けたりすることによって、破損を防ぎつつ非常にコンパクトに保存することができるのです。

薄くて平面状の押し花。押し花づくりに「押す工程」が必要になるわけが、おわかりいただけましたでしょうか。だから「押し花」って、いうんですね。